【寄稿№7】宮古ブルーに魅せられて | 東京駅・茅場町・八丁堀の賃貸事務所・賃貸オフィスのことならオフィスランディック株式会社

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    <2022.7.7寄稿>                                                            寄稿者 Norio
    数少ない私の趣味の一つがゴルフである。
    ゴルフ仲間に年間120ラウンド以上するプロゴルファーよりラウンド数の多い強者(プロラウンダーと命名)の友がいる。
    私がゴルフを初めたばかりの頃国内外のゴルフ場へ修行(笑)に同行していた時期がある。
    そんな私が一番気に入っている沖縄宮古島の話をしたいと思う。
    昨今コロナの影響で生活スタイルの様変わりは、皆が承知の通りである。
    移住もその一つである。
    10年前初めて宮古島を訪れ、宮古ブルーと称される宝石の様に輝く海と自然豊かな土地、宮古産の野菜や果物は、贅沢極まりない美味しさ。
    都会育ちの人間が欲張らなければ不自由することなく生活出来る総合病院.大型スーパー.ドンキまである。
    私は、宮古島に一目惚れだった。
    そう遠くない将来住みかを持ちたいと思った。
    何度目かの滞在の際、サトウキビ畑に囲まれた道をのんびり車で走っていた。
    ふと小さな木の看板が目に入ってきた。
    『家売ります』
    何とも怪しい手作り感満載の看板である。
    興味本意で矢印の方へ車を進めるとお爺さんが庭の草刈りをしていた。
    声かけすると、目の前にある家と土地を売りたいと。
    築15年程1階建ての宮古にしては珍しい洋風?建築。
    庭も含めて100坪位だろうか。
    親切に建物内を案内してくださった。
    価格は、1200万だが即決一週間以内の決済ならば960万だと。
    ますます怪しさ増すやり取りに、とりあえず連絡先を聞き早々に失礼した。
    あれから10年近い年月が経過した今、宮古島の不動産バブルに驚きとあの土地の安さを逃した事を悔いている。
    しかし、私以上に悔いているのが強者プロラウンダーであろう。
    何故なら彼は、動物的嗅覚と独特なビジネススタイルにより不動産で財を築いたプロである。
    そんな彼でも宮古島の急激な地価大高騰は、想像以上だったのだ。
    国内外からの離発着が便利になった下地空港により、宮古ブルーに魅せられた国内もとより海外のリゾート開発業者による建設ラッシュ。
    それに伴い観光客受け入れのための市街地整備と開発。
    結果不動産高騰による家賃値上げや建物取り壊しの島民泣かせの状況。
    なんと、東京の城南地区で家を買うよりも高い相場になっている。
    今となっては、自分には手の届かない土地となってしまった。
    誰でもいつでも触れる事が出来る宮古島の宝である宮古ブルーの海岸線が重機ある景色に変貌。
    殺伐とした風景だ。
    お気に入りの秘密の小さな白砂ビーチも今は行けない。
    島民の所得は、決して良いとは言えない。
    リゾート開発により、働く場が増える。
    二束三文の土地から大きな利益。
    島に島民に豊かさも与えるだろう。
    しかし、近年中国の領海侵入も度々問題になりニュースにもなっている。
    お金と言う豊かさも勿論大切だが、さて自然と言う宝をどう守っていくべきなのか難しい問題である。
    ここで宮古の人の自慢話を少し。
    沖縄には、猛毒のハブがいる。
    しかし宮古に入って来ても必ず死んでしまう。
    台風も必ず避けていく。
    神様に守られている島だからと。
    ここ数年台風が直撃し、停電や浸水被害が頻繁に。
    おまけに地震まで。
    私自身宗教など全く縁がない人間だが、宮古島は神秘的な島だと思う。
    世界各地で異常気象による自然災害が多発しているが、それも私達人間の出した結果である。
    自然からの警告に思えてならない。
    ますますコロナで移住する人が増えている。
    自然を求めて、、、
    ただ自然を求めるだけでなく共存出来る環境を整える事が必要ではないだろうか。
    それには、個人でなく地域が政治が法が動かないと変わらないであろう。
    深刻な空き家問題もその一つだ。
    時代の流れと共に生活環境も変化したのだから、法も見直すべきだ。
    不動産だけで考えても、多くの改正すべき問題が山積みである。
    SDGsと言う言葉が流行りであるが、本当の意味でのSDGsとは何かを考えなければ未来はないのではないだろうか....。


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