<2024.2.13 寄稿> 寄稿者 ポクスンア
私は、日本で2回賃貸アパートを借り、韓国でも1度賃貸アパートを借りた経験があるのですが、やはり、賃貸アパートにも違いがありました。
特に驚いたのは、内見です。
親戚の部屋の内見にもついて行ったときもそうでしたし、自分の家の内見の時もそうでしたが、日本では、誰もいない部屋、つまり前の方が退去された後のお部屋を見せて頂きました。
ちなみに私が見せて頂いたお部屋は全てお掃除済みのお部屋でした。
それに対し、韓国での内見では、まだ人が住んでいる状態のお部屋を見せられました。
初めての出来事で驚きが隠せなかったのですが、韓国では、前の入居者の方の荷物があり、生活感のある状態の家を内見するのです。
もちろん、お掃除もされていない状態を見せられるわけで、内見をすることで、前に住んでいた方の生活が見える状態でした。
韓国ではそれが一般的のようで、住んでいる方も自分の退去が近づくと内見があることを知っており、大家さんに家の暗証番号を伝え、内見があれば入れるように手配します。
さらに、私が内見をしたときは、住んでいる方が留守の事がほとんどでしたが、1件だけ中にいらっしゃった時もありました。
住人がいる状態で内見をするという不思議な感覚でした。
韓国はなぜ、入居者がいる中、内見をするのかというのを不動産会社がやっているのか韓国の友達に聞いてみたのですが、それが当たり前だから不思議に思ったことがなかったとのことです。
私の予想では、韓国の方はすべてにおいて『早い』が一番最重要なので、次の入居者を見つけるのも『早い』を一番に考えた結果がこれなのではないかなと思います。
また、賃貸の設備にも違いがあります。
日本では、テレビなど生活に必要なものは自分で購入することが一般的ですが、韓国では、設置してあることがほとんどです。
ベッドやテレビ、棚、冷蔵庫など生活に必要な大型家具や電化製品は設置してあり、それを使って生活をします。
さらに退去時の掃除は、日本では業者さんに頼み、きれいにしてくださることがほとんどですが、韓国では、業者さんの掃除が入らない為、自分でやらないといけません。
退去する時はもちろん、入居する際も以前住んでいた方がお掃除された状態のままなので、自分で納得のいくまで掃除をして、入居という形になります。
その分、お掃除代を払わなくて良いという長所がありますが、入居者側としては、前回住まれていた方のお掃除次第では、かなりの大掃除が必要になるのです。衛生的にも不安な点がありますね。
今回は、韓国の賃貸アパートについてご紹介しましたが、意外にも日本と違う点がたくさんありました。
また、日本と韓国の住宅事情で気付いたことがあればご紹介させて頂きます。