思うところ100.「SEO」 | 東京駅・茅場町・八丁堀の賃貸事務所・賃貸オフィスのことならオフィスランディック株式会社

TOPコラム一覧

  • 思うところ100.「SEO」




    <2021.5.15.記>
    平成29年の終わり頃に書き始めた本コラムが遂に100本目となる。当初は今も流行の「ブログ」形式を勧める人もいたが、私には「ブログ」=日記のイメージが強く、日々の生活を面白おかしく書き綴ったとてビジネス上のプラス効果が如何程のものか疑問に感じてしまった。また、「ツイート(つぶやき)」では何か物足りないし、「ポエム(詩的文章)」は、抽象的過ぎて実務者向きの情報発信にならない。また、「随筆(エッセイ)」といった文学的なものでもないことから、私の「思うところ」は、「コラム(囲み記事)」という位置付けこそが腑に落ちる。

    コラムを書き続ける理由の一つとして、当社ホームページ(以下「HP」)の「SEO(Search Engine Optimization=検索エンジンの最適化)対策であることが挙げられる。要するにインターネット上で優良コンテンツであると認識され、自社サイト(HP)が検索画面の上位に表示されるように行う数々の施策(戦術)の内、私が負うべき「特殊任務」なのである。(「任務」とは言っても、「仕事」という程ではなく、始業前の「頭の準備体操」、終業後の「頭の整理体操」に丁度良い。)

    HPが上位に表示されるということは、現実の世界では商店街の一等地へ出店したに相当する。店舗が好立地にあれば自ずとUU数(=Unique user、来店者)は増える。来店者が多くて内容(商品)が良ければPV数(=Page view、閲覧件数)が増え、比例して「反響(問合せ)」も増えるというわけだ。当然、反響が多い程に出逢いと商談が生まれて売上が伸びる。因みにHPのTOP画面に辿り着いても内容に興味を示さず(詳細画面に移行することなく)画面を閉じてしまう確率を「直帰率」と称するが、こればかりは反響数と反比例の関係となる。

    そのような事情もあり、業績を大きく左右するインターネット戦略はとても重要である。よって、戦略(方向性)が適正な状態にあるか戦術(施策)を含めて検証すべく、当社HP(売買部門と賃貸部門の二つのHPで構成)には共に「アクセス解析」機能が付いている。インターネットの匿名性ゆえ、どの様な「人」が、どの様な「目的」で閲覧しているかまで知る術は無いが、単なるUU数とPV数の結果に一喜一憂することなく、デバイス別アクセス状況(=パソコンとスマートフォンのアクセス割合)から、物件登録状況(登録数・写真掲載率)や項目別の注目度(「エリア・最寄駅」「賃貸物件・売買物件」「設備・仕様」等)の他、前述の「直帰率」や「検索語句」はもとより「本コラム欄の閲覧件数」に至るまでの詳細が常に分析されているとお考え頂きたい。

    留意すべきは、仮想空間においては出店場所が常に移動してしまうことだ。店構えを綺麗(日々更新等)にして商品(優良コンテンツ)を揃えなければ、商店街の隅に追いやられてしまうのである。自然検索での上位表示を目標とする「SEO」対策は、解読難の「アルゴリズム」によって順位付けられるから操作性が低く地道な努力を要する。困ったことに、二大巨頭の検索エンジン「Google」、「Yahoo!」は、共に「どうしたら上位表示されるのか」の基本原理を公表していない。しかしながら、思いつきの1日で1,000物件を一括登録するよりも、毎日1件コツコツと1,000日間に掛けて登録し続けること(継続性)の方が評価されるのは間違いないようだ。また、有益性(多くの人に関心を持たれる内容)と独自性(コピペ・重複登録=マイナス評価と推察)が求められているように感じる。

    尚、湯水のように広告費を投入できるなら、「検索語句」と「ターゲット層(用途・駅名・地域等)」を組合せて配信設定ができる「リスティング広告(課金制の検索連動型広告)」や「リターゲティング広告(既来店者に対する課金制配信」といった手法に即効性がある。また、経費を掛けない手法としては、他社のHPと相互リンクさせるのも良案であるが、UUの当社HPへの「流入」が期待できる反面、当社HPからのUU「流出」もある為、競合他社との連携が難しい。そうかと言って怪しげな「アダルトサイト」とリンクさせても意味が無い。強いて言えば、当社の誰一人も資格を有さない職種、かつ不動産と関係性の強い分野、「司法書士」や「税理士」等の士(サムライ)業のHPとリンクできるならお互いにメリットがあるように思うのだが・・・。

    広告費の浪費は利益を圧迫する。利益率が低下すれば「サービスの低下」にも繋がりかねない。リノベーション事業に当て嵌めて考えると「仕入値の下押し要因」となり、「再販価格の押上げ要因」となる。だから、広告経費の削減は巡り巡って顧客の利益になるのである。よって、当社は今後も広告費の削減効果のある「SEO」に注力する方針に変更は無い。本コラムの読者も当社HPを時折閲覧することによって応援して頂けると嬉しい。閲覧頻度(UU数とPV数)も検索エンジンのアルゴリズムに組み込まれているはずである。

     


このコラム欄の筆者

齋藤 裕 (昭和39年9月生まれ 静岡県出身)

オフィスランディックは中央区を中心とした住居・事務所・店舗の賃貸仲介をはじめ、管理、売買、リノベーションなど幅広く不動産サービスを提供しております。

茅場町・八丁堀の貸事務所・オフィス, 中央区の売買物件検索
PAGETOP